Epilogue




 前夜祭も終わり、生徒会室で明日のための準備に追われていた山岸会長は、ポケットの中から胃腸薬の入った瓶を取り出して、何ともいえない表情でそれを目の前の机に置いた。

 宮田実篤に振り回された日々の中、つい手を伸ばしてしまったあとは、精神安定剤のような役割を担ってくれた友達のようなもの。今更になって、こんなものを友達と呼んでいた自分の精神状況に苦笑を浮かべずにはいられない。

「佐倉君には感謝しないとな。もう少しの間こんなものを飲み続けていたら、本当に入院していたかも知れない」

 声に出してそう笑えば、生徒会室で作業にあたっていた役員たちが揃って笑みを零した。

 そういえば、彼らのこんな爽やかな笑顔を見るのも、酷く久しぶりな気がする。自分たちが思っていたよりも、生徒会はずっと余裕がなかったらしい。

(クラス企画も変なものを多く通してしまったし、裏委員会の準備したイベントもある。今年の学園祭は例年以上にハチャメチャで、盛り上がってしまいそうだ)

 OBには何か愚痴を言われそうな気もするが、今の会長はどんなことを言われても気にならない自信があった。

 ハチャメチャになるだろうイベントが、正しいのかどうかはわからない。
 ただ、それでも自分たちは勝利した。宮田実篤に一杯喰わせ、明日明後日と大人しくさせることを約束させたのである。

 そう思うと、なぜか彼との日々が酷く懐かしく思えるから不思議だ。大祭の準備と平行して引き継ぎのための準備も少し前から進めていたが、何やら生徒会というものに対して離れがたい懐かしさを覚えたのはこれが初めてだった。

 それは皆も同じなのか。準備を進める皆は口数が少なくて、どことなく雰囲気がしめやかな感じになっていた。

 しかし、それもまたいい。これこそが勝利した証なのだから。

(佐倉純太、か。空園くんに、来期の生徒会メンバーとしてどうかと打診してみようか)

 その勝利の立役者のためにも、明日明後日は最高の時間にしなければいけない。

 邪魔者など誰も存在しない。平和で、楽しくて、笑顔に満ちあふれたお祭りに。
 


 


 一年C組の教室では今、急ピッチで眠るための準備が進められていた――という名目で設けられた時間、前祝いじみた騒ぎが繰り広げられた。

 眠るための準備といっても、文化祭仕様に仕上げてしまった部屋である。毛布を調達してくるだけで事足りる。女子は就寝時間には隣の教室へと移動して、この部屋が男子だけとなれば尚更である。就寝準備など必要ない。

 と言うわけで、誰かがひとっ走りして買い込んできたジュースやお菓子やらをクラスみんなで囲み、さらには文化祭当日に出すお茶菓子の中、簡単にできる奴を試しに作ってみたりと、すでに宴会に近いお茶会の席という風体である。

「あ〜、何だかんだで疲れた」

 生徒会のみんなに見送られ、晴れて風紀委員の役職をおさらばした純太は、実篤と一緒に教室へと戻ってきていた。そのままクラスの連中に着替える暇も与えられず、お菓子作り係なんぞを命じられていた。断れなかったのは、先程感謝された動揺が残っていたからか。

 軍服の上にエプロンという、この上なくミスマッチのようなマッチしている服装で、やけくそ気味にホットサンドを作っていく。
 周りのクラスメイトがみんな体操服なので少々恥ずかしいが、実篤も着替えていないのが唯一の救いか。実篤が救いかと思うと、なんだか無性にやるせない気持ちになるが。

「佐倉ぁ〜、次こっちに二つくれ!」

「欲しかったら手伝え。というかこの材料、あまったクラス費から出したんじゃないだろうな。だとすると打ち上げのレベルが下がるんだけど」

「いや、何か宮田がHBK会計からのポケットマネーとか言ってたけど」

「HBK会計って、確か『不良ぼこって更生金』じゃあ……いいのか、出資してくれてるのって、あの朝霧だぞ」

 本来の目的とは別に使われている特別な資金に、純太は何度が会ったことのある強面の老人を思い出す。家から出るだけで、裏社会の組織の多くに連絡が回されるっていう変装の名人を……

(まぁ、使ったの実篤だし。いいか)

 冷蔵庫の中にたんまりと入った材料を持ち出して、純太はさっさとクラスみんなが食べられる分の料理を作っていく。お菓子以外は簡単なものしか作れないが、学園祭で出すものくらいはレシピを見なくても大丈夫だ。

 そうやって作っている内に、やがてオーダーがストップする。

 ようやく終わったかと、純太も何か飲み物を探してエプロンを外した。

「純太、ご苦労だったな」

「実篤」

 そこへやってきたのは実篤だった。手には誰かが買ってきたらしい一口大のシュークリームと、オレンジジュースの入った紙コップ持っている。

「ほれ、喉が渇いただろう? 飲むといい」

「悪い」

 実篤から紙コップを受け取った純太は、一気に飲み干す。
 酸味が少しきいた冷たいオレンジの味が喉の奥へと流れ込んで、渇きを癒してくれる。

「ほれ、コップは持っていてやろう。純太はシュークリームでも食べているべきだ。労働のあとには甘いものが必要だろう?」

 今度はシュークリームがいくつか乗ったお皿をこれ以上ない爽やかな笑顔で差し出されて、純太は眉をハの字にする。

「なんか、本当に悪いな。というか気持ち悪いな」

「なに、偶には俺にも優しくなるときがあるということ。今回俺はお前に負けたのだ。敗者には敗者なりの矜持があるというものだ」

「そういうもんか。まぁ、ありがとう、って言っておくけど」

「いや、なに。全然気にすることない。俺としても純太に負けたことは――

 純太はポイッと口の中に一つシュークリームを放り込む。
 一口サイズの癖に外の皮はパリパリで、ほのかに香るバニラビーンズのカスタードは甘くて、真っ赤に煮え立つマグマの如きレッドソースは……

――気にしてないぞ? つい、シュークリームにハバネロを入れてしまうぐらいにしか」

「〜〜〜〜!?」

 口が燃えた。顔が真っ赤になった。全身の毛穴がぶわっと広がって、純太は反射的に口からシュークリームを吐き出そうとする。

「おいおい、純太。折角俺が作った対純太用のシュークリームを吐き出してくれるなよ。それ、もう一つ、二つ、三つ四つとHAHAHAHA!!」

 強引に顎を持ったかと思うと、口の中にお皿の上に乗っていたシュークリームを次々に入れてくる外道。その上で顎を強引に動かして咀嚼させるという暴挙は、恐らくこの世で最も許されない罪に違いない。

 眼を白黒させて暴れる純太であったが、あまりの辛さに攻撃が実篤に当たらない。その間も強引に咀嚼は続けられ、次々に口の中で噴火を繰り返すハバネロ入りのレッドソース。心なしかパリパリのシュー皮が口に刺さっているような気がして痛い痛い痛い痛い。

 このままでは死ぬ。と、確信を抱くに至った純太は、ついに口の中の特定危険食品を飲み込むことを決意する。このまま舌の上で転がしておくには、あまりに危険な代物だ。

「う、に」

 飲み込んだ瞬間、喉が焼け付くように痛くて、胃が悲鳴をあげた気がするが、なんとか噴火は止まる。口の中に残ったのは、広がり続ける溶岩のような熱さと痛みだった。

「どうだ? 俺の愛の洗礼は?」

「こ、の……やろ、……禁じ手……使いやが……た、な……」

 口を離した外道に対し、純太は途切れ途切れの悪態を向ける。
 口を開くたびに痛くてしょうがない。甘い物が好きで辛い物が苦手なことを知っている癖に、あんな報復行動に出るとは、自分は少々実篤のことを買いかぶっていたらしい。

 とはいえ、今は逆襲のときではない。一刻も早く行うべきは、この口内の痛みを取り除くこと。

 純太はぎらつくハイエナの眼差しで教室中に見渡す。そこかしこに溢れている甘い物だが、今喉は固形物を決して通さないだろう。咀嚼すら無理かも知れない。求めるべきは飲み物。水はさらなる悪循環を引き起こしかねないので、甘い飲み物プリーズ。

 突然先程までお菓子を作っていた純太が、目的のためなら人をも殺しかねない視線をばらまいたため、軍テイストの教室は緊張感に包まれる。軍服なのも相成って、視線が合ったら本気で殺されそうと、幾人かが目を伏せた。

「甘い、物……!」

 純太としても余裕はまったくなかったわけだが、命の危機に瀕して、視力は明敏にその飲み物の銘柄を捉えた。

 一人の男子生徒が飲んでいる、いかにも身体に悪そうな黄緑色の飲み物。
 濃縮メロン果汁という、とんでもない甘さのドリンクだったと記憶している。純太はよたよたとそのクラスメイトの下まで歩み寄ると、手を伸ばした。

「悪い……これ、もらう、な……」

「あ、ちょっとそれはまずい!」

「あと、で、お金は払う……から」

「ああ、ほんとそれはダメ! 中に入ってるのはメロンジュースじゃなくて――

 辛さを越えた痛みに思考を濁らせていた純太は、半ば強引にペットボトルを奪い取ると、蓋を開封しようとする。中身は一杯なのに、なぜか蓋の手応えが軽かった。どうやらすでに空いていたようで、もしかしたら彼が嫌がったのはこの所為かも知れないが、もう我慢できなかったいただきます。

 蓋を明け放つと、純太は濃縮メロン果汁に口を付け、一気に飲み干す。

 味は狂った味覚の前にわからない。だけど、辛さは引いて行くような気がして、


――それ、中に入ってるのお酒!!」


 焦ったクラスメイトの叫びと、実篤の笑い声を最後に、意識の糸を断った。


 

 

「うっわぁ〜、一気飲みしちゃったよ」

 飲み干されたペットボトルを覗き込んだクラスメイトが、ものすごく慌てた様子を見せている。

「それはジュースではなくお酒なのか?」

 いきなり床に倒れ込んだ純太の下に駆けつけた実篤は、最初幼なじみがあまりの辛さに耐えきれなくなったのだと思った。純太は大の甘党で辛いものが苦手であり、だからこそちょっとした報復の手段としたのだが、思いの外効果は抜群だったと。

 しかし、どうやら真相は違うらしい。

 お調子者として認識されているクラスメイトが持っていた、純太の飲んだジュースは、銘柄に反して中身はお酒だったよう。それを一気飲みしたために純太は気絶したのだ。
 
「まったく、祝いの席だからと酒を持ち込むなど」

「悪い。いや、俺も持ち込んで自慢するだけで、飲むつもりはなかったんだけどさ。しっかし、佐倉の奴大丈夫か? 完全に眼回してるし、これ尋常じゃなく度数が高いし」

「まぁ、大丈夫だろう。純太は別に酒には弱くなかったはずだ。すぐに目覚める――と、噂をすればだ」

 腕の中、眼を開く純太。どうやら急性アルコール中毒などではないらしいと、実篤は安堵する。

 純太は眼を覚ましたあと、しきりにキョロキョロと周りを見回している。こちらの姿や心配そうに覗き込むクラスメイトたちの姿、自分の格好を確認したあと、小首を傾げた。

「純太、大丈夫か? まったく、お酒に負けるとは情けないではないか」

 実篤は純太が自分の状況がわかっていないものと思い、声をかけて手を離す。

 床に座り込んだ純太は、今度は傾げていた首を逆方向に傾げて、一言――


「……………………俺は、誰だ?」

 

 



 良く晴れた蒼天の下、楽しい体育祭は始まった。

 準備も完璧。心構えも完璧。さらに宮田実篤への天罰も完璧と、これ以上ないくらいの体育祭日和である。体操着の上にはちまきを巻いた山岸会長は、気持ち悪いくらいのニコニコ笑顔で校庭へとやってきた。

 生徒たちが入場してきたときもニコニコ。
 開会式が始まったときもニコニコ。
 生徒たちがそれぞれのクラスに戻ったときもニコニコ。
 来賓者たちにあいさつするときもニコニコ。 
 ニコニコをくれた佐倉純太の方を見てニコニコ。
 彼のクラスである一年C組が綺麗に椅子を並べ座っており、静かなことにニコニコ。

 ニコニコニコニコ――最初の競技が始まるまでは、その笑みは絶えることはなかった……


「ガンホー! 敵は殺せ! 殲滅しろ!!」


 最初の競技はオーソドックスな百メートル走。何の不備もなく、皆が順番に走っていくのを山岸会長は教職員たちと一緒に微笑んで見守っていた。

 野獣のような雄叫びが響いたのは、三年二年と終わり、一年の部が始まったときだった。

 一人の走者がフライングギリギリでスタートダッシュを切ったと思ったら、急ブレーキして急に両手を高く横に突き出したのだ。左右で上げた手の高さが微妙に違う腕は、僅かなタイミングで後からやってきた両側の選手の首にジャストミートして、たまらず左右の走者は倒れ込んだ。その中を、悠々と走者を地に倒れさせた走者が走ってトップ。

 それだけならまだ事故と思うかも知れない。横に手を挙げた瞬間、偶々当たってしまっただけの事故だと。……しかし事故と認められないのは、その次の走者もまた、同様のことを行ったからであった。

 結果的に、百メートル走で違反を行ったのは二人だけ。そう、百メートル走では。


「ガンホー! 敵は滅ぼせ! 容赦はするな!!」


 続く二百メートル走では、なぜかスタートブロックの故障で数人が転倒。

 棒高跳びや走り幅跳びでは、なぜか自分の記録が低いのは計測した生徒が悪いのだといちゃもんをつける生徒が現れ、そのとき計測を担当した生徒が、後のハードル走のとき蹴飛ばされたハードルが当たって保健室送りになる事件が発生した。

 そうして徐々に明らかになる異変の最たるものが、午前の部の最終種目――騎馬戦だった。


「ガンホー! 祖国に栄光を! 敵国には死を!!」


 これまでの異変がお遊びだと思えるくらい、秘めた野生を露わにした野獣たちによって、騎馬戦は血みどろの戦場と化した。

 なぜか飛び交う罵声と共に、蹴るは殴るはタックルするわで転倒者が続出。倒れた生徒の上を、騎馬を組んだ生徒たちが蹂躙していき、立ちこめた砂煙が晴れたとき、そこには同じ鉢巻きの色を巻いた生徒のみが立っていた。雄叫びをあげる一部生徒と青い顔で震える生徒でちょうど半分だ。

 地に伏した生徒たちの惨状は散々たるもので、怪我人こそほとんどいなかったものの、皆恐怖に顔を引きつらせて、とあるクラスに怯えながら自分たちの陣へと戻っていく始末。

 ……続く女子による旗取りの結末は、語るまでもないだろう。

 意気揚々と、胸を張って一列となり陣へと戻っていく勝者の生徒。勝者は先の騎馬戦での勝者と同じクラス。遡れば、午前中で不祥事を起こした生徒の全てがそこのクラスにいた。

 陣に戻った生徒たちは、皆一様に黙り込んで一言もしゃべらない。
 背筋を伸ばし、視線は前。体育祭にあるはしゃいだ雰囲気など、そこには一つもなかった。

 そしてこれが重要なのだが……そのクラスは宮田実篤のいる一年C組だった。

「なんなんだ、あれは?」

 宮田実篤に変わった様子は見られない。他の生徒が一様に殺気立ってる中、あまりにも普段通りで、なおかつ約束通り何の騒ぎにも荷担していないように見受けられる。

 隣では佐倉純太が、何やら頭が痛そうに額を抑えては、クラスのみんなに過剰なほど心配されていた。

「一体、どうしたというんだ、一年C組は……?」

 食事の際は、食べているというよりも栄養を摂取しているという感じだった。 
 始まった午後の部では、午前の部と同じように準備時間の間は終始無言で、競技が始まったら一クラスだけで全校分はあると思えるほどの大声で――しかも汚らしい言葉で――応援していた。

 やれ、『狙うは優勝のみだ。優勝しないクズに生きる価値などない』
 やれ、『邪魔する奴はどんな手を使ってでも排除しろ。でなければお前が生き残れない』
  
 などなど、どこの戦場にいるんだという感じで、血走った目で彼らは酔っていた。 
 そう、一年C組の生徒は戦っていた。戦争を行っていた。みんながある程度の本気さでやってるのに対して、命がけの本気で戦っていたのだ。

 その理由を、呆然とことの成り行きを見守っていた山岸会長は、やがて知ることとなる。多くのクラスから昨夜のとある目撃談を聞くに及んで。

「俺たちはクズだが、できるクズであることを、我々を導いてくださった佐倉軍曹にお見せするのだ!」

『『サー・イエッサー』』

「我々は栄えある観鞘学園一年C組の戦士たちである! 戦場のルールはこれだけだ! 敵に死を!! 我々に勝利を!!」

『『サー・イエッサー』』

「では、行くぞ同士諸君! 敵はまだ動いている! 二度と動くことの叶わぬよう、徹底的に破壊し尽くせ!!」

『『サー・イエッサー』』

 ついには競技の枠を越え、個人競技にクラス全員で突っ込んでいく。
 陣に残ったのは二人。体操服なのに、なぜか軍帽だけを付けている宮田実篤と、クラス全員に軍曹と呼ばれていた佐倉純太。

「……あ〜、頭が痛い。完璧に二日酔いだ。しかし、実篤。みんな一体どうしてあんなやる気なんだ? むしろ殺る気なんだ?」

「この世には知らない方がいいこともある。純太、お前は最高だ」

 山岸会長は、今日という日が平和に始まり、平和に営まれ、平和に終わるものと確信していた。

 今日のためにがんばってきた。今日のためにがんばってきたのだ。
 宮田実篤は封殺することに成功し、もはや何の心配もないものと、そう思って……

 だけど、違った。敵は他にもいた。宮田実篤よりもある意味では危険な敵が、身近なところで潜んでいた。


『全ては愛のために! 観鞘学園万歳! 一年C組万歳!!』


「……実篤。お前、大人しくするって約束忘れてないだろうな?」

「もちろん、俺は大人しくしているとも。俺は、な」

「私の体育祭が、平和で幸せな祭典が……ふ、ふふっ、そうか、本当の敵は、真のトラウマは、君だったのか……」

「会長? 会長――っ!?」

 諸悪の根元の姿を目に収めながら、ついに凄惨なる体育祭の姿に耐えられなくなった山岸生徒会長は、真横へと倒れ込んだ。

 蒼い空にピンクの胃腸薬を幻視する――うふふっ、明日からもよろしくお願いするよ。マイベストフレンド。


 

 

 後に『軍人喫茶の侵攻』と語り継がれることになる体育祭は、権謀術策の渦巻く混沌とした中、一年C組が属するC組連合の勝利で終わりを告げる。

 宮田実篤が入学を果たした日から約半年――佐倉純太という名の『最後の良心』が、『災厄の良心』と名を変え、以後生徒会のブラックリストに載るに至る、『帝国革命祭』の始まりであった。










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